知っておいて欲しいこと2

連日のように(と言うか実際連日)書いてますが、暇な訳ではありません。

いや世間体に言えば暇なのかもしれませんが、精神的には暇ではありません。やるべき事がたくさんあるのに、やってないから。やればいいのに。

でもそれもやらずに書いてます。



さて、今回も『知っておいて欲しいこと』です。


昨日の重要ポイント(太字のところ)をみると、さも調弦や音色はギターのためだけに大事だといっているようですが、もちろんそうではありません。

むしろ、それより大事なのは、それによる奏者への影響です。

『耳は鍛えれば鍛えるほど育てられる』

某調律師が言っていました。五十を過ぎてなお、耳はより鋭敏になり続けているそうです。

逆に言えば、正しい調弦もせぬままにギターを弾き続ければ、音程の悪さ、響きの美しさ、両方分からぬ耳になってしまうということです。


まあ、本人が良ければそれでいい、と言う考えもあります。僕も高校時代、一ヶ月ほどアコギを弾いていた時期にそう思っていました。

ですが、ある友人に、しかも特別音楽に秀でている訳でもない友人に、

「気持ち悪い。ちゃんとチューニングしなよ」

なんてことを言われては悔しくて仕方がありません。
まあ高校時代は結局、きちんと調弦できるようになる前に止めてしまったのですが。


なんにせよ、ただしく調弦する事はギターにも、奏者にも、聴衆にも、かなり大事なことであるということです。


ここで、おそらくギターを弾いている人の半分は知らないであろう調弦に関する大事な事を、一回生には知っておいて欲しいと思います。

それは、

ギターは正しく調弦できない

と言うことです。

はっきり言ってさっきと言っている事が矛盾していますが、これは真実です。

その理由としては、フレットや弦、指板の精度などが完全に音律に対して正しくはできないからです。

それに加え、よく使われる5、7フレットのハーモニクスによる調弦法。あれは、ギターの音律と適合しません。詳しい説明は省きますが。

大体は合わせる事はできますが、必ず歪みが生じます。

それがだめだと言っている訳ではありません。ハーモニクスは耳でうなりが聞きやすいし、まだ調弦に慣れないうちは良い調弦法だと思います。

ただ、やはり耳が慣れてくると、それでは不満が出てくると思います。

これを進歩と呼ぶが弊害と呼ぶかは人それぞれですが。

調弦に対して妥協すればそれだけ、耳の進歩は遅くなります。

とは言え、正しく調弦できない楽器である以上、正しい調弦法と言うものも在りません。それこそ、千差万別、十人十色でしょう。僕も人の調弦法を批判することはできません。

でも、どんな調弦法があるのか、それを知る事は、自分なりの『正しい調弦』への一歩だと思います。

ただしここでは説明しづらいので、聞きたい人はBOXで直接聞いてください。

まあ、めんどくさい、と思う人がほとんどでしょうが、これも僕の本音の一つです。